節約技術

元浪費家が買わない暮らし使い切る暮らしを実践

自分が将来もらえる年金額を5秒で暗算する方法

50歳以上の人は年金定期便で65歳からもらえる年金額はある程度正確にわかります。しかし50歳未満の人はこれまでの年金加入実績から算定され将来支払う予定の年金保険料は加味されないので、実際より少なく表示されてしまいます。年金定期便の金額が少なすぎて驚いている人はいませんか?

日本年金機構のホームページには年金額の計算式が掲載されていますが、あまりに複雑なため理解できる人はほとんどいないのではないでしょうか?
そこで、一円単位の正確な年金額でなく、ざっくりした年金額の簡易計算式を考案しました。

年金額簡易計算式(年額)

平均年収(万円) ÷ 5 + 80(万円)

たとえば、平均年収が600万円の人は
600÷5+80=200
で年額200万円となります。

(注)年収780万円以上の場合は標準報酬月額の上限を超えるのでこの計算式は使えません

年金額簡易計算式の前提条件

・20歳から22歳までの2年間は国民年金に加入
・22歳から60歳までの38年間は厚生年金に加入

計算式の根拠

年金額は、老齢基礎年金+老齢厚生年金で計算されます。

老齢基礎年金
 満額795,000円でこれは簡易計算式ではざっくり「80(万円)」としています。

老齢厚生年金
 報酬比例部分の計算式は

のとおり大変複雑になっていますが、平成15年4月以降の加入期間の計算式で全期間計算しても大差ないのでこれを用います。

平均標準報酬額 × 5.481 ÷ 1000 × 加入期間の月数 = 厚生年金額(年額)

なぜ計算式が難しいかというと、平均標準報酬額に「月額」を指定させておきながら、算出される厚生年金額が「年額」になっていて混乱を招くからです。そこで式の左辺と右辺を「年額」で統一するための変形を行います。

平均年収 × 5.481 ÷ 1000 × 38(加入期間の年数) = 厚生年金額(年額)
→ 平均年収 × 0.208

「0.208」をかけているので簡易計算式では平均年収をざっくり「5」で割っているわけです。