節約技術

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【冷房の電気代節約】帰宅時の室内の熱気を換気することによる効果を試算してみた

冷房の電気代の節約の定番として「帰宅時に室内にたまった熱気を換気する」というのがあります。はたして本当に節約になるのかを試算してみました。

結論

一刻も早く涼みたいという帰宅時のニーズを考えると合理的ではない

理由

節約できる電気代が1円以下と少額だから

試算内容の詳細

・試算条件
帰宅時の室内の温度:37℃
換気後の室内の温度:32℃(外気温30℃を想定)
部屋の広さ:70平方メートル(一般的なファミリータイプのマンションを想定)

・上記試算条件の場合の削減熱量
70㎡ × 2.5m(天井高) × 1.2kg/㎥ × 1005J/kg・K × 5K(37-32)
→1,055,250J

・削減を期待できる消費電力
1,055,250J ÷ 3,600,000J/kWh ÷ 4(COP4を想定)
→0.0733kWh

・節約できる電気代
0.0733kWh × 25円/kWh
→1.8325円

・COP向上による金額の補正
もし室温37℃でエアコンをかけたら、室温より外気温の方が低くなるので、COPは4ではなくもっとよい値になるはず。COPが倍になるとすると、節約できる電気代は
1.8325円 ÷ 2 = 0.91625円
となります。

まとめ

まったく無意味というわけではありませんがほとんど効果がないので私ならやりません。また換気する部屋が「リビングだけ」など限定されると部屋の広さは小さくなるので節約効果はさらに少なくなります。ただし、今回の結果は特定の試算条件のため、あてはまらない場合があるかもしれません。